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院長ブログ_シワとたるみ

シワとたるみ

加齢性の変化として表現されるシワやたるみは早ければ30代から気になるかも知れません.皮膚の薄さや組織の量,元々の骨格によるお顔立ちなどによって目立ちやすい傾向もあります.シワには種類,たるみには好発部位があり,その原因は内的なもの外的なものとさまざまです.それぞれに応じた治療をすることでより高い効果が期待できます.またクリニックでの治療に加えてセルフケアも大切ですが,最も重要なことは治療の継続です.日々変化していく今の状態から理想的な状態への治療はもちろんですが,理想的な状態を維持するためにも継続が必要です.シワやたるみと言った輪郭の治療に終始せずお肌の状態を良くすることでより綺麗な輪郭を引き立てることができます.

 

シワの種類は?

シワは皮膚の表面の折り目やヒダと,それらによって生じる隆起や陥凹によって表現される皮膚の変化で,シワには複数の種類があります.

  • 小ジワ:皮膚の乾燥によって生じるシワで初期のシワで,主座は表皮です.お肌の手入れによって予防や改善が期待できますが,比較的若年からも認められるシワです.
  • 大ジワ:光老化によって生じるシワです.小ジワよりも深いシワとして表現され,主座は真皮です.

※光老化:紫外線によりコラーゲン,ヒアルロン酸,エラスチンを合成する線維芽細胞が損傷され,弾性線維も変性されることによって生じる肌の変化

  • 表情ジワ:表情を表現する際に生じるシワで,主座は表情筋です.額,眉間,目尻,顎などに見られます.またクセや繰り返されることにより《刻みジワ》へ変化します.
  • たるみジワ:組織の下垂によって生じるシワで,主座は筋肉,脂肪,骨など複合的です.ほうれい線,ゴルゴライン,マリオネットラインなどが代表的です.

 

たるみの好発部位は?

皮膚の薄さや皮下の組織量などの構造と分布によって,たるみには好発部位が存在します.

  • 目元:目元の皮膚は薄く皮膚の乾燥や光老化の影響が表現されやすく,また眼窩脂肪の下垂などによって生じるたるみです.クマの一種としても表現されることがあります.
  • ゴルゴライン:目頭から頬に向かって伸びるラインで,脂肪の減少,表情筋の衰えなどによって生じるたるみです.
  • ほうれい線:両側の鼻翼から外尾側(口角方向)に向かって伸びるラインで,光老化や加齢変化によっても生じますが,元々の骨格などによっても目立ちやすいお顔立ちもあります.元々のお顔立ちによっては目立ちやすい傾向もあり,比較的お悩みの多いたるみです.ほうれい線は赤ちゃんの頃からあると言われており,過度な治療は違和感のある印象を与えることもあります.
  • マリオネットライン:口角から外尾側に向かって伸びるラインで,光老化や加齢変化などによって生じるたるみです.
  • ブルドッグ:マリオネットラインの延長に生じるフェイスラインのたるみで,加齢変化でも主に皮膚が脂肪を支えきれず下垂し靭帯に乗り上げることで生じます.
  • 二重アゴ:組織の下垂により骨によって表現される二重,時に三重の下顎のラインです.加齢変化のみならず体重増加や姿勢,元々の骨格など複数のさまざまな要素で生じるたるみです.

 

シワやたるみのできる主な原因は?

シワやたるみの症状は単独の場合も複数にわたる場合もあり,また種類や好発部位は様々です.それぞれに応じる主な原因はありますが,相互に作用することでより多彩な症状が表現されます.

  • 乾燥:乾燥により肌のキメが失われるシワの初期症状の原因です.
  • 紫外線:皮膚の変性(弾力が失われ厚くゴワゴワになる)による深い直線的なシワやたるみの原因で,一般的には光老化と言われています.
  • 加齢:顔を構成する表皮,真皮,脂肪,筋肉,骨の5組織の加齢変化に伴ってシワやたるみが生じます.

・表皮・真皮:女性ホルモンの《エストロゲン》はコラーゲン,ヒアルロン酸,エラスチンの生成に関わっており年齢とともに分泌が減少するため皮膚のハリが失われ,また光老化によってシワやたるみが生じます.

・脂肪:額,こめかみ,眼窩周囲,頬の脂肪は下垂しやすく,また脂肪量の減少とともにシワとたるみが生じます.

・筋肉:表情筋の収縮,また加齢と共に痩せるためシワとたるみが生じます.

・骨:顔の土台として組織を支えている骨も加齢に伴い変化します.眼窩は広がり,頬やこめかみは痩せることでシワとたるみが生じます

・靭帯:皮膚や筋肉と骨をつなぎ支える靭帯も他の組織と共に衰え脂肪が靭帯の上に乗りかかることでたるみを助長します.

  • クセ:目を細めてモノを見たり,眼瞼下垂の代償など日常的な筋肉の収縮によってシワが生じます.

 

シワの治療は?

シワの種類によって主な原因も異なり,それに応じる治療をすることが高い効果が期待できます.

  • 小ジワ:イソトレチノイン(ビタミンA)で肌のターンーオーバーの活性化とコラーゲン合成促進,ケミカルピーリングで古い角質や皮脂,汚れを取り除きターンオーバーを正常化することでシワを改善させる効果が期待できます.
  • 大ジワ:ヒアルロン酸を直接注入したり,ニードル治療やレーザー照射などでコラーゲンやエラスチンの産生を促進することでシワの改善を図ります.
  • 表情ジワ:ボツリヌス注射よって表情筋の緊張を緩めることでシワの改善の高い効果が望めます.
  • たるみジワ:脂肪,筋肉,骨など複合的な要素によって生じるため,ボリュームを補う目的のヒアルロン酸注入,弛んだ皮膚や筋膜を引き締め及び弛んだ脂肪をボリュームダウンする目的のHIFU,下垂した脂肪を引き上げる目的の糸リフトなど複数の治療を組み合わせることで高い効果が期待できます.

 

たるみの治療は?

たるみは脂肪,筋肉,骨な複合的な要素のみならず元々の骨格などさまざまな要因も絡み合っているため幅広い選択肢があり組み合わせて治療すると高い効果が期待できます.

一般的には侵襲(身体への負担)が大きければより高い治療効果が望めます.侵襲の高い順番に

  • 手術(face-liftなど)
  • 糸リフト
  • 注入(ヒアルロン酸など)
  • 機械(HIFU,RF,レーザー,赤外線)
  • スキンケア

です.

たるみの治療はその主な原因である“中身”(脂肪,筋肉,骨)のみに注目されがちですが,これらを覆う“入れ物”(皮膚)の治療も重要です.一点主義ではなく平均主義を目指し,それぞれのバランスを保つことでより理想的な輪郭を引き立てることができます.

 

おすすめのセルフケアは?

クリニックでの治療と同じくらい大切なのがセルフケアです.日々の生活でのケアに伴う変化は決して劇的で大きな効果ではないかも知れませんが小さな変化を積み重ねることで無視できない大きな変化として表現されます.お肌の治療と同様シワやたるみと言った輪郭の治療も継続が重要です.

  • スキンケア:小ジワ,たるみ対策として保湿やビタミンA製剤の使用は効果的です.
  • 紫外線対策:構造ジワ,たるみ対策として日焼け止めを徹底することは重要です.目的に応じたサンスクリーンを使用し塗り直しも必須です.
  • 生活習慣の改善:直接的な改善ではありませんが重要な要素です.

・睡眠:良質な睡眠により成長ホルモンが分泌されターンオーバーが促されます.

・食事:タンパク質はもちろんビタミンなどバランスよく栄養素を摂取すること正常なターンオーバーを保つことができます.

・喫煙:女性ホルモンへの影響,ビタミンCの分解を促進するなど加齢を促進します.

  • ストレス:ストレスに対応するため栄養素の需要が上昇し,本来お肌へのターンオーバーやコラーゲン合成などに使われるタンパク質やビタミン(BやCなど)が不足します.不足しがちな栄養素をバランスよく摂取することが大切です.
  • 表情の意識:不要なクセを見直すことで表情ジワの改善が期待できます.